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齋藤優介 齋藤優介
2020.10.27

有限会社 長谷川挽物製作所

命を守る為の品質管理

長谷川挽物製作所(代表取締役 長谷川克紀)は、品質管理を徹底するにあたり、4M(Man(人)、Machine(機械)、Material(材料)、Method(方法))は重要な投資対象となっている。

4M管理においてのMachine(機械)、Material(材料)について、毎年必ず1台以上の工作機械、最近では検査機器、さらに簡易クリーンルームの設置など必要な投資は躊躇なく実行されてきた。

長谷川挽物製作所では、企業から加工依頼を受けて、部品を納入する。
企業持ち込み素材、自社調達素材などの多種多様の金属素材が使用されている。
中には貴重な金属素材、取り違えてはいけない金属素材もある。持ち込まれた金属素材が「本当にその金属なのか」と証明する所から、お客様との信頼のスタートが始まる。

蛍光X線分析装置(Oxford社 X-MET8000)も、信頼の証明の一つ。
金属加工業者で、このような分析装置を使用し検査体制を敷いているというのは珍しい。
金属素材が入荷した際、分析装置を使って確認をする。確認後、素材毎に色分け分類し仕分ける。

社内での間違いを無くす。問屋さんもミスが起こるかもしれない。
間違いない人が、間違いない機械で、間違いない作り方で作っている。その証明が大事なのだ。

長谷川挽物制作所は、実に様々な金属部品の加工をする為、その部品は、実に多くの機械製品に組み込まれて、広く使われている。
それだけに、異材混入は、最悪その機械製品を使う人の命に関わる事態を招きかねない。
ゆえに徹底した品質管理は、その機械製品を使う人の命を守る為、相手企業に対しての信頼のために欠かせないことなのだ。

「真剣に取り組むほど完璧な4M管理というのは存在するのかという思いになるほど難しいと感じる。つまるところ、4M管理とは、終わりのない自己鍛錬とも言うべきものであるという理解でいます。」と長谷川克紀氏は語る。
「作れる」こと以上に、安心・安全な部品を相手企業に届けられるように、長谷川挽物製作所は、ISOでの検査も含め、品質管理を徹底的に追い求めている。
長谷川挽物製作所 → https://hasehiki.co.jp